北欧神話【物語のルーツを知る】

映画、ドラマ、アニメ、ゲームといった作品は、様々な物語や題材をもとに作られることがあります。そのルーツを知ることで、作品への理解が深まり、より一層楽しめるはず。さて、今回調べたルーツは…

今回は「北欧神話」について調べてみましたので、それについてお話ししようと思います。

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北欧神話とは?

「北欧神話」と聞いて、どんなイメージが浮かぶでしょうか?雷を操る神、巨大な世界樹、終末の戦い、あるいはバイキングの伝承でしょうか。

北欧神話は、スカンジナビア半島を中心とした北欧地域に住んでいた古代北ゲルマン民族によって共有されていた信仰や物語が集約されたものだそうです。これらの神話は、もともと口伝によって継承されていたようですが、現代に伝わる北欧神話は、主に「エッダ」と呼ばれる二つの文書に基づいているそうです。

「エッダ」に記された神々の記憶

まず「詩のエッダ」は13世紀頃に編纂された古い詩の集成で、神々や英雄たちの物語が記録されているそうです。

そして「散文エッダ」はアイスランドの学者スノッリ・ストゥルルソンが書いた文学作品で、より体系的に神話を整理したものだとされます。

他の神話とは一味違う、北欧神話の特徴

北欧神話には他の神話体系と比較して、いくつかの特徴的な点があるようです。

一つ目は、「世界が終わりを迎える」という壮大な終末観が、最初から神話の中に組み込まれているという点です。北欧の神々は不死ではなく、年をとり、傷つき、死ぬこともあるとされます。オーディンをはじめとする主要な神々でさえ、最終的には「ラグナロク」と呼ばれる終末の戦いで死を迎えることが予言されています。これは不死の存在として描かれることの多いギリシャ神話やエジプト神話の神々とは大きく異なる点です。

二つ目の特徴は、神々が全能ではないということです。例えば、主神であるオーディンでさえ、すべてを知っているわけではなく、知恵を得るために片目を犠牲にしたり、絶えず学び続けている存在だそうです。

三つ目は、自然との関わりの深さです。北欧神話では、自然現象が人格を持って描かれることが多く、世界そのものが神々と生き物のように描かれることが多いようです。

厳しい自然が育んだ、神と人の物語

北欧神話が生まれた背景には、スカンジナビア半島を中心とした寒冷な自然環境や、厳しい生活条件、そして部族間の争いや交易による文化交流などが影響していると考えられているようです。限られた資源の中で生き抜いていた人々にとって、自然の力は畏怖と信仰の対象だったのかもしれません。

また、ヴァイキングとして知られる北欧の人々の社会では、戦いの技術や勇気が高く評価されていました。死後の世界観にも戦士としての価値観が強く反映されており、戦場で名誉の死を遂げた戦士はヴァルハラと呼ばれる英雄の館へ迎えられるとされています。

世界はこうして生まれた——天地創造の神話

さて、そんな北欧神話における「始まり」はどのようなものだったのでしょうか。天地創造について調べてみると、最初に存在していたのは「ニヴルヘイム」という氷の世界と、「ムスペルヘイム」という火の世界だったそうです。この二つの世界の間には「ギンヌンガガプ」と呼ばれる大きな虚無が広がっていて、そこに氷と火がぶつかることで、最初の生命体である巨人「ユミル」と原初の雌牛「アウズンブラ」が生まれました。アウズンブラの乳を飲んで育ったユミルからは汗と共に新たな巨人たちが生まれたといいます。

その後、ユミルはオーディンたちによって倒され、その体から神々は世界を創り出します。肉は大地に、血は海に、骨は山に、歯は石に、そして頭蓋骨は空となったそうです。まさに自然そのものが、巨人の肉体からできているという考え方です。

宇宙を支える大樹、ユグドラシルと九つの世界

そして、この世界を支える中心的な存在が「ユグドラシル」という巨大な世界樹です。ユグドラシルは宇宙を貫くようにそびえ立ち、ユグドラシルによって繋がれた「九つの世界」が存在するとされています。これらの世界は層になって配置されているわけではなく、世界樹の周りに広がる形で存在しているそうです。

九つの世界には、それぞれ独自の特徴があるようです。アース神族の神々が住む「アースガルズ」、ヴァン神族の神々が住む「ヴァナヘイム」、人間の世界「ミズガルズ」、巨人たちの「ヨトゥンヘイム」。他にも死者の世界「ヘルヘイム」、エルフの住む「アルフヘイム」、炎の国「ムスペルヘイム」、氷の国「ニヴルヘイム」、ドワーフの住処「スヴァルトアールヴヘイム」があるそうです。

ユグドラシルの根元にある泉のほとりには運命の女神ノルンが住み、木の上には鷲が、根元には龍のニーズホッグが絶えず根をかじっているそうです。また幹を上下するリスのラタトスクが鷲とニーズホッグの間を行き来して悪口を伝え、2匹の喧嘩を煽り立てているそうです。

巨人・神・妖精たち——多様な存在が共存する世界

登場する種族も非常に多様で、興味深いです。

例えば「巨人」は、自然の力や混沌の象徴として描かれる一方で、神々と親しい関係を持つこともあり、完全な敵というわけでもないようです。彼らは必ずしも巨大というわけではなく、むしろ原初の混沌を体現する存在として描かれることが多いようです。

「アース神族」は、オーディンを主神とする神々のグループです。戦い、知恵、支配などを司る神々が多く、アースガルズに住んでいます。トール、テュール、ロキなどが代表的なアース神族の神々です。

「ヴァン神族」は、フレイ、フレイヤ、ニョルズなどの豊穣、富、魔法などを司る神々の集団です。

アース神族とヴァン神族の間には、かつて激しい争いがあったものの、最終的には両者間で人質を交換し、和解が成立したそうです。

その他にも、「エルフ」や「ドワーフ」などの存在が登場し、彼らは魔法や工芸の達人として神々に力を貸す存在だったそうです。例えば、オーディンの槍「グングニル」や、雷を操る神トールの持つハンマー「ミョルニル」なども、ドワーフが作ったものだと言われています。

これらの種族に加え、様々な魔物や精霊も北欧神話には登場します。例えば、巨大な狼フェンリル、世界を取り巻く大蛇ヨルムンガンドなどは、ラグナロクにおいて重要な役割を果たすことになります。

運命には、神すら逆らえない

次に触れたいのが、「運命」という概念です。北欧神話においては、この「運命」は非常に重い意味を持つようです。面白いのは、神々ですらこの運命には逆らえないという点です。例えば、主神オーディンはラグナロクでの自身の死を予知しながらも、それを避けることができません。

「運命」は、過去の行動が現在に影響を与え、それがさらに未来を形作るという一本の糸で繋がっているような世界観に基づく考え方だそうです。

この運命を紡ぐのは「ノルン」と呼ばれる三人の女神とされています。ウルズ、ヴェルザンディ、スクルドという三人のノルンは、ユグドラシルの根元にある泉のそばに住み、世界の運命を決定するとされていました。

このような運命観の中で、人々が大切にしていたのが「名誉」と「勇気」だったようです。北欧神話に登場する神々や英雄たちは、自らの死や敗北を知っていながらも、それでも戦うことを選びます。死が避けられないのであれば、その死をいかに名誉あるものにするか。そうした価値観が、北欧の世界には根付いていたのかもしれません。

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名誉のために戦う——ラグナロクと再生の神話

有名なエピソードとしては、ラグナロクの戦いがあります。この戦いでは、オーディンやトールといった多くの神々が命を落とすことになります。相手はロキやその息子である巨大な狼フェンリル、大蛇ヨルムンガンドなどです。世界が崩壊し、海が大地を覆い尽くす――そんな壮絶な終末が描かれているそうです。

しかし、その後には新しい世界が生まれ、数少ない神々と人間たちによって再び命が芽吹くとされています。ラグナロクは破壊であり、同時に再生の物語でもあるのです。

いかがでしたか?今回は「北欧神話」について調べた内容をご紹介しました。もし楽しんでいただけたなら、ぜひ高評価やチャンネル登録をお願いします。それではまた次回、お会いしましょう。

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